【活動報告】2022年9月~12月
こんにちは。
今年度はチーフエンジニアとなりました、竪山です!
23年度プロジェクトがスタートして早4ヶ月となりました。これまでの活動内容について簡単にではありますが、ご報告いたします。
9月
10日 2022年度大会最終日
12日 2023年度プロジェクト始動
27日 Southampton大学 エアロ交流会
29日 走行会(@コウノトリ但馬空港)
22年大会は9月10日に終わり、大阪に戻った翌日に新チームでのミーティングを行いました。そこでは新チームの体制として、役職などはもちろん、チームの方向性についても話し合い、プロジェクト目標も決定いたしました。
今年度の目標は「静的審査優勝・Final6・動的審査完走」です。新チームの主要メンバーのほとんど全員にとって、22年大会は初めて経験する大会でした。そこで自チームの車両が走行しているのをほとんど見ることが出来なかった経験から、今年度はまずは堅実に完走を目指したいというのが総意でした。また静的審査については、22年大会において数年振りのデザインファイナル進出や特別賞も複数獲得できたこと、OFRACが強みとしていたコスト審査では成績が低下してしまったこと、静的審査のみの総合成績としては2位であったことなどを踏まえ、優勝を目指すことと致しました。
これらの目標を達成するため、例年の踏襲に甘んじることなく、先人の知識を受け継ぐとともにメンバー1人1人が考え、改善していくことを目指しております。また、⾛⾏回数を確保し、昨年度までの新たな挑戦に対し実測による検証を⾏い、PDCAサイクルを回すことを重視します。
9月27日にはイギリスのSouthampton大学に編入学して、Formula Studentを行っている日本人学生とHANDAIクラフトベースにて交流会を行いました。交流会では日本よりも進んでいる欧州の学生フォーミュラ事情について教えてもらったり、エアロの考え方についてディスカッションしたり、モノコックやEVの話もしたりしました。私たちの知り得なかったことを多く知ることができ、貴重な時間となりました。
9月29日には、コウノトリ但馬空港にて新チームで初めての走行会を行いました。主にサスペンション班のテストを行いました。複数のセッティングで走行し、ログデータとドライバーフィーリングのデータを取得することができました。しかし、整備不良が原因とみられるロッドの破損も発生しました。新チームとなり中心的に活動していたメンバーがいなくなったことにより、今までは徹底してチェックできていたことが出来なくなってしまっていることを痛感しました。ですが、整備不良による破損という問題に対して適切に対処し、短時間ではありましたが走行を再開することができたことは、ポジティブに捉えられると考えております。
<但馬走行会の様子>
10月
16日 カースワップ走行会(@富士スピードウェイ)
10月は、主にスポンサー様への報告を行う傍ら、日産講習会やチーム内での設計勉強会なども行いつつメンバーそれぞれが設計を進めていました。
10月16日には富士スピードウェイにて、6校合同のカースワップ走行会に参加しました。
参加校は、東海大学・千葉大学・工学院大学・静岡理工科大学・東京都立大学・大阪大学でした。
OFRACのエースドライバーは、東海大学・千葉大学・工学院大学・静岡理工科大学のマシンに乗りましたが、いくつかの大学のマシンはトラブルにより残念ながら十分に乗ることが出来ませんでした。ですが、それでも弊チームのマシンとは全く異なるマシンに乗り、他チームの方と様々なディスカッションができたため有意義な走行会となりました。何より、弊チームのマシンには他チームのドライバーが沢山乗ってもらい、貴重なフィードバックを頂くことができました。概ね、サスペンション系はニュートラルステアからオーバー寄り、ピーキーといった意見が多く、パワートレイン系は低回転で扱いやすいが、高回転と低回転のトルク差が大きいといったフィードバックがありました。フィードバックはドライバーによって異なるところも多く、情報を整理して設計やセッティングに活かせるようにします。
<富士カースワップ走行会>
<他チームドライバーとの交流>
11月
3日 Frame Assembly
4~6日 まちかね祭(@豊中キャンパス)
13日 走行会(@泉大津フェニックス多目的広場)
17日 学内結果報告会
19日 First Assembly
26日 設計報告会
27日 静的交流会(@名古屋大学)
11月に入り、設計のフェーズは概念設計から詳細設計へと徐々に移っていきました。
11月3日にはFrame Assemblyを行いました。フレーム・モノコック・サスペンションジオメトリーの基本的な部分をこの日に完成させました。実際には数日程伸びてしまいが5日には完成しました。その後はR&Dの先輩方にコメントをもらっての修正や、メンバー間での要求などでの調整は行っています。
11月4~6日でまちかね祭がありました。弊チームはマシンの展示を行いました。地域のお子様もたくさん来てくれて、シートの試乗体験なども楽しんでくれました。
11月13日には、泉大津フェニックス多目的広場において走行会を行いました。主にエアロのデータ取得を行いました。また、新たなコース走ドライバーの選定を念頭に、これまでスキッドパッドとアクセラレーション担当だったドライバーのコース走練習も行いました。この日は大きなトラブルが発生することもなく、濃密な走行会を行うことが出来ました。
17日には学内で先生方向けの22年度プロジェクト報告会を行いました。改めて22年度プロジェクトを見直すことができ、また23年度プロジェクトに向けても先生方から様々なご意見を頂くことが出来ました。
19日はFirst Assemblyでした。これまでの期間に設計したパーツをCAD上で統合し、1つのマシンにしました。しかし、本格的に設計を行うのが初めてのメンバーも多く、間に合わなかったり認識の相違があったりと、当日中にすべてのパーツを統合するには至りませんでした。
26日にはFirst Assemblyまでに設計した内容を報告する、設計報告会を行いました。これまでの設計を整理し、上回生から様々な意見をもらい、その後の設計に活かしました。また、自分の担当パーツ以外、自分以外の班のことについて知る機会となり、特に1年目のメンバーにとっては分からないことも多かったとは思いますが、様々な刺激を受けていたようでした。
27日には名古屋大学で静的交流会に参加しました。弊チームからはデザイン分科とプレゼン分科において発表を致しました。代表でプレゼンをしてくださった各大学の話は非常に興味深い物ばかりでした。また、その後のフリーディスカッションでは各々が様々な大学の方と話をして有意義な時間を過ごしました。さらに、名古屋大学・名城大学の活動場所を見学させていただき、それぞれモノコックや単気筒エンジンなどについての理解を深めることができました。
<モックアップの様子>
12月
3日 走行会(@泉大津フェニックス多目的広場)
5~11日 Giving Campaign(大阪大学オンラインチャリティーイベント)
17日 Final Assembly
29日 OB・OG交流会
12月に入り、設計も大詰めとなって参りました。3日にはOF-22での最後の走行会を行いました。主な目的は自主研究で行っていたアクティブサスペンションのデータ取得でしたが、それと並行して燃調セッティングの練習を行ったり、サイドエアロにパーツを追加してのデータ取得も行ったりも致しました。
5~11日には、大阪大学のオンラインチャリティーイベントである、Giving Campaignがありました。多数の応援投票を頂きありがとうございました。また、応援コメントも全て読んでおります。心のこもったメッセージを頂き、私たちの活動は皆様のご協力なしでは成り立たないことを改めて痛感致しました。
17日は23年度の基本設計凍結を行うFinal Assemblyでした。11月のFirst Assemblyと同様にどうしても間に合わないパーツも発生したため、改めて個々にデッドラインを設けたり、パーツの割り振りを見直したりすることで、1月中に製作開始し、2月の春休みからは本格的に製作に集中できるようにしました。
29日にはOB・OG交流会を行いました。現地とオンラインでの開催を併用することで複数のOB様にご参加いただけました。交流会では時には雑談も交えながら当時の話を聞いたり、今困っていることの相談に乗ってもらったりと、様々な話をすることができ、モチベーションのアップにもつながりました。また、多数のご支援も頂き、誠にありがとうございました。
<泉大津走行会での走行>
多数の温かいご支援・ご声援を頂ける皆様のご期待に応えられるよう、これからも精進して参りますので、今年もよろしくお願い申し上げます。
今年度はチーフエンジニアとなりました、竪山です!
23年度プロジェクトがスタートして早4ヶ月となりました。これまでの活動内容について簡単にではありますが、ご報告いたします。
9月
10日 2022年度大会最終日
12日 2023年度プロジェクト始動
27日 Southampton大学 エアロ交流会
29日 走行会(@コウノトリ但馬空港)
22年大会は9月10日に終わり、大阪に戻った翌日に新チームでのミーティングを行いました。そこでは新チームの体制として、役職などはもちろん、チームの方向性についても話し合い、プロジェクト目標も決定いたしました。
今年度の目標は「静的審査優勝・Final6・動的審査完走」です。新チームの主要メンバーのほとんど全員にとって、22年大会は初めて経験する大会でした。そこで自チームの車両が走行しているのをほとんど見ることが出来なかった経験から、今年度はまずは堅実に完走を目指したいというのが総意でした。また静的審査については、22年大会において数年振りのデザインファイナル進出や特別賞も複数獲得できたこと、OFRACが強みとしていたコスト審査では成績が低下してしまったこと、静的審査のみの総合成績としては2位であったことなどを踏まえ、優勝を目指すことと致しました。
これらの目標を達成するため、例年の踏襲に甘んじることなく、先人の知識を受け継ぐとともにメンバー1人1人が考え、改善していくことを目指しております。また、⾛⾏回数を確保し、昨年度までの新たな挑戦に対し実測による検証を⾏い、PDCAサイクルを回すことを重視します。
9月27日にはイギリスのSouthampton大学に編入学して、Formula Studentを行っている日本人学生とHANDAIクラフトベースにて交流会を行いました。交流会では日本よりも進んでいる欧州の学生フォーミュラ事情について教えてもらったり、エアロの考え方についてディスカッションしたり、モノコックやEVの話もしたりしました。私たちの知り得なかったことを多く知ることができ、貴重な時間となりました。
9月29日には、コウノトリ但馬空港にて新チームで初めての走行会を行いました。主にサスペンション班のテストを行いました。複数のセッティングで走行し、ログデータとドライバーフィーリングのデータを取得することができました。しかし、整備不良が原因とみられるロッドの破損も発生しました。新チームとなり中心的に活動していたメンバーがいなくなったことにより、今までは徹底してチェックできていたことが出来なくなってしまっていることを痛感しました。ですが、整備不良による破損という問題に対して適切に対処し、短時間ではありましたが走行を再開することができたことは、ポジティブに捉えられると考えております。
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10月
16日 カースワップ走行会(@富士スピードウェイ)
10月は、主にスポンサー様への報告を行う傍ら、日産講習会やチーム内での設計勉強会なども行いつつメンバーそれぞれが設計を進めていました。
10月16日には富士スピードウェイにて、6校合同のカースワップ走行会に参加しました。
参加校は、東海大学・千葉大学・工学院大学・静岡理工科大学・東京都立大学・大阪大学でした。
OFRACのエースドライバーは、東海大学・千葉大学・工学院大学・静岡理工科大学のマシンに乗りましたが、いくつかの大学のマシンはトラブルにより残念ながら十分に乗ることが出来ませんでした。ですが、それでも弊チームのマシンとは全く異なるマシンに乗り、他チームの方と様々なディスカッションができたため有意義な走行会となりました。何より、弊チームのマシンには他チームのドライバーが沢山乗ってもらい、貴重なフィードバックを頂くことができました。概ね、サスペンション系はニュートラルステアからオーバー寄り、ピーキーといった意見が多く、パワートレイン系は低回転で扱いやすいが、高回転と低回転のトルク差が大きいといったフィードバックがありました。フィードバックはドライバーによって異なるところも多く、情報を整理して設計やセッティングに活かせるようにします。


11月
3日 Frame Assembly
4~6日 まちかね祭(@豊中キャンパス)
13日 走行会(@泉大津フェニックス多目的広場)
17日 学内結果報告会
19日 First Assembly
26日 設計報告会
27日 静的交流会(@名古屋大学)
11月に入り、設計のフェーズは概念設計から詳細設計へと徐々に移っていきました。
11月3日にはFrame Assemblyを行いました。フレーム・モノコック・サスペンションジオメトリーの基本的な部分をこの日に完成させました。実際には数日程伸びてしまいが5日には完成しました。その後はR&Dの先輩方にコメントをもらっての修正や、メンバー間での要求などでの調整は行っています。
11月4~6日でまちかね祭がありました。弊チームはマシンの展示を行いました。地域のお子様もたくさん来てくれて、シートの試乗体験なども楽しんでくれました。
11月13日には、泉大津フェニックス多目的広場において走行会を行いました。主にエアロのデータ取得を行いました。また、新たなコース走ドライバーの選定を念頭に、これまでスキッドパッドとアクセラレーション担当だったドライバーのコース走練習も行いました。この日は大きなトラブルが発生することもなく、濃密な走行会を行うことが出来ました。
17日には学内で先生方向けの22年度プロジェクト報告会を行いました。改めて22年度プロジェクトを見直すことができ、また23年度プロジェクトに向けても先生方から様々なご意見を頂くことが出来ました。
19日はFirst Assemblyでした。これまでの期間に設計したパーツをCAD上で統合し、1つのマシンにしました。しかし、本格的に設計を行うのが初めてのメンバーも多く、間に合わなかったり認識の相違があったりと、当日中にすべてのパーツを統合するには至りませんでした。
26日にはFirst Assemblyまでに設計した内容を報告する、設計報告会を行いました。これまでの設計を整理し、上回生から様々な意見をもらい、その後の設計に活かしました。また、自分の担当パーツ以外、自分以外の班のことについて知る機会となり、特に1年目のメンバーにとっては分からないことも多かったとは思いますが、様々な刺激を受けていたようでした。
27日には名古屋大学で静的交流会に参加しました。弊チームからはデザイン分科とプレゼン分科において発表を致しました。代表でプレゼンをしてくださった各大学の話は非常に興味深い物ばかりでした。また、その後のフリーディスカッションでは各々が様々な大学の方と話をして有意義な時間を過ごしました。さらに、名古屋大学・名城大学の活動場所を見学させていただき、それぞれモノコックや単気筒エンジンなどについての理解を深めることができました。

12月
3日 走行会(@泉大津フェニックス多目的広場)
5~11日 Giving Campaign(大阪大学オンラインチャリティーイベント)
17日 Final Assembly
29日 OB・OG交流会
12月に入り、設計も大詰めとなって参りました。3日にはOF-22での最後の走行会を行いました。主な目的は自主研究で行っていたアクティブサスペンションのデータ取得でしたが、それと並行して燃調セッティングの練習を行ったり、サイドエアロにパーツを追加してのデータ取得も行ったりも致しました。
5~11日には、大阪大学のオンラインチャリティーイベントである、Giving Campaignがありました。多数の応援投票を頂きありがとうございました。また、応援コメントも全て読んでおります。心のこもったメッセージを頂き、私たちの活動は皆様のご協力なしでは成り立たないことを改めて痛感致しました。
17日は23年度の基本設計凍結を行うFinal Assemblyでした。11月のFirst Assemblyと同様にどうしても間に合わないパーツも発生したため、改めて個々にデッドラインを設けたり、パーツの割り振りを見直したりすることで、1月中に製作開始し、2月の春休みからは本格的に製作に集中できるようにしました。
29日にはOB・OG交流会を行いました。現地とオンラインでの開催を併用することで複数のOB様にご参加いただけました。交流会では時には雑談も交えながら当時の話を聞いたり、今困っていることの相談に乗ってもらったりと、様々な話をすることができ、モチベーションのアップにもつながりました。また、多数のご支援も頂き、誠にありがとうございました。

多数の温かいご支援・ご声援を頂ける皆様のご期待に応えられるよう、これからも精進して参りますので、今年もよろしくお願い申し上げます。